タイグエン茶、日本の茶産業発展の経験から新たな方向性を模索

 

 

 

日本での出張の一環として、タイグエン省人民委員会副委員長のグエン・ティ・ローン氏を団長とする同省の茶分野専門視察団は、同省の関係部局、企業および茶分野の協同組合の代表者らとともに、滋賀県を訪問し、意見交換を行った。これは、タイグエン省にとって茶分野における初めての日本での専門的な視察であり、茶産業発展の経験を学び、パートナーとのネットワークを構築し、今後の協力の方向性を広げることを目的としたものである。

滋賀県では、視察団は茶分野の専門機関および代表的な企業との間で実りあるプログラムを実施した。視察団は、甲賀市の老舗茶業企業である丸安茶業株式会社を訪問するとともに、滋賀県茶業指導所との意見交換を行った。同指導所では、滋賀県商工観光労働部商工政策課長の石田佳代子氏、滋賀県茶業指導所長の小久保信義氏をはじめ、関係機関の代表者が視察団を迎えた。

1 タイグエン省視察団と総領事が滋賀県の茶園を視察。

プログラムでは、視察団に対し、日本全体および滋賀県における茶産業の発展の歴史、ならびに日本の基準に基づく茶の栽培、管理、収穫、生産、加工の工程について説明が行われた。また、視察団は茶園、収穫用機械、加工ライン、生産工程における自動化の状況を直接視察した。滋賀県で得られた実践的な経験から、現代技術の導入、機械化および自動化は、茶製品の生産性、品質、価値を高める上で重要な方向性であることが示された。これは、タイグエン省が茶産業の近代化を進め、高付加価値製品を開発し、ベトナム茶の競争力を高めていく上で、実践的な示唆となるものである。

2 タイグエン省視察団とグエン・チュオン・ソン総領事が茶の加工工程を視察。

滋賀県でのプログラム終了後、タイグエン省視察団は在大阪ベトナム総領事館および日越経済交流センター首席代表の上田義朗教授との会合を行った。会合では、双方がタイグエン茶を含むベトナム茶産業の発展可能性について意見交換を行い、特に抹茶原料の研究、深加工、茶を活用した新製品の開発、国内消費市場の拡大などの方向性について議論した。また、タイグエン省は、202611月に開催予定のタイグエン茶フェスティバルに上田義朗教授および日本企業の参加を丁重に招請した。

3 タイグエン省視察団が在大阪ベトナム総領事館にてグエン・チュオン・ソン総領事および上田教授と会合。

会合において、タイグエン省視察団は、在大阪ベトナム総領事館、とりわけグエン・チュオン・ソン総領事および在大阪ベトナム商務部が、近畿経済産業局、滋賀県庁、専門機関、日本企業との連携・調整を通じて、適切で効果的かつ実質的なプログラムを構築する上で積極的に支援したことを高く評価した。ベトナムの地方自治体と日本のパートナーを結ぶ架け橋として、在大阪ベトナム総領事館は、地方外交、経済協力、科学技術協力の促進、ならびに関西地域におけるタイグエン省のイメージと潜在力の発信に重要な役割を果たした。

タイグエン省による大阪および滋賀での茶分野専門視察は、多くの実質的な成果を収め、茶産業の発展に向けた新たな協力の方向性を開いた。特に、技術導入、深加工、新製品開発、ブランド価値の向上といった分野での協力が期待される。これは、タイグエン省が今後、日本のパートナーとの具体的な協力活動をさらに推進していくための重要な基盤となるものである。